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囚人のジレンマ

ある強盗事件を起こした2人の容疑者が、軽い窃盗容疑で逮捕され別々に検事の取調べを受けています。

検事は、強盗事件の方はまだ十分な証拠をつかんではいませんが、窃盗容疑については十分に起訴できる状況にあります。

検事は、2人の容疑者それぞれに、強盗事件について「黙秘する」「自白する」の2つの選択肢があることを伝えます。

さらに、次のように伝えたとします。

「もし、2人とも強盗事件について黙秘を通せば、窃盗の罪だけでそれぞれ2年の懲役刑を受ける。2人とも自白すれば、強盗の罪でそれぞれ10年の懲役刑を受ける。もし、1人だけがじはくした場合には、自白した方は『共犯証言』の制度により刑を減じられ1年の懲役刑ですむが、逆に、自白しなかった方は15年のより重い懲役刑に処せられる。そして、このことはもう1人の容疑者にも伝えられている」

※ 共犯証言というのは、共犯者の1人が自発的に証言すると減刑されるというアメリカの制度です。

AB 黙秘 自白
黙秘 2年、2年 15年、1年
自白 1年、15年 10年、10年

このとき、容疑者A、Bは別々に取り調べられていますから、もちろん相談することはできませんし相手がどのような行動をとったかもわかりません。

 

A容疑者の場合について考えてみます。

 

もし、Bが黙秘した場合、

黙秘すれば2年。自白すれば1年。

 

もし、Bが自白した場合、

黙秘すれば15年。自白すれば10年。

 

つまり、Bがどちらを選択したとしてもAは自白した方が刑期は短い、ということになります。

 

同様に、Bもそう考えたとすれば、2人がともに合理的な考えに基づいて出す答えは

A「自白する」、B「自白する」。

そして刑期はお互い10年となります。

 

お互いが合理的な考えに基づいて出した答えが、10年/10年。

ともに黙秘していればお互い2年の刑ですんだにもかかわらず。

 

これが囚人のジレンマです。

 

おしまい。

 

 

 

参考文献:ゲーム理論入門(日経文庫)

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コメント

T陽お得意の,
言葉遊び的なクイズだと思って
マジメに最初からじっくり読んでしまった!!
したら最後に答えがあった(⊃Д⊂)

何か,「ゲーム理論」って本,兄貴が読んでた気がするなー.こーゆーことが書いてあったのか.オモロソウ.

投稿: こぬき | 2007年11月24日 (土) 21時51分

俺も『ゲーム理論』の本で見たわ~◎

やっぱビジネスはWin-Winじゃないとね♪

投稿: can | 2007年11月24日 (土) 23時57分

>こぬき
たまにはこんなんも書こうかと。
こんなふうに相手の動きも考えて最適解を目指すと合理的な答え(均衡)にたどり着くんですなぁ。それがゲーム理論。ゲームってもあのゲームじゃないんだぜ!

>CAN太
ゲーム理論のはじめに習って、
「おもしろっ!」
って思ったさ。

でも進むうちに難しくなってきたからⅠでとるのやめたけどね(笑)

投稿: T陽 | 2007年11月25日 (日) 01時08分

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